CoSTEP関係者,北海道大学の学生等が中心となって北海道大学病院へ出前授業をしています。その活動ノートです。

2007年6月21日木曜日

ラジオ番組をつくろう!本番

本日、「ラジオ番組をつくろう!」本番に行ってまいりました。少しの不安はあったのですが、参加してくれたみんながノッてくれて、自分としてはうまくいったと思います。たくさんの笑いがあったのが、ほんとにうれしかったです。MVPは、こどもたちと言いたいところですが、今日はアシストをしてくれた清水明士くんです。あなたは、他人の気持ちを持ち上げる天性の才があります。ありがとう。

そして、本番の流れは前に書いたものを少し変化させました。
とくに、導入のところで、自己紹介の時間を作りました。よくワークショップのアイスブレイクで行う、画用紙を使ったワークです。名前とニックネームと好きなたべものを画用紙に書いてもらい、発表してもらいました。このアイデアは、昨日シャワーを浴びているときに思いつきました。これは、初めて出会う子どもたちとの気持ちを縮めるのに効果的だと思いました。もし人数が10人以下であれば、どの出前授業でも使えるのではないでしょうか。

参加者が5人だったのも、幸いしました。というのも、録音してそれを聴くという作業が、時間内にしっかり行えたからです。中学生3人と小学生2人(一年生)という歳の離れたグループでしたが、この授業は勉強というよりも体験でしたので、みんな和気藹々とやってくれました。一年生の二人は、「やだ」とか「めんどくさい」を連発して、大人を困らせるのが好きそうでしたが、先生方の協力や明士くんの絶妙な突っ込みで、とげとげしくならず、常に笑いに満ちた授業で終わることができました。

初めてやった授業としては、御の字だったと思いますが、もう少し教育的なメッセージをはっきりさせた内容にしたり、低学年・高学年向けの授業の使い分けを考えたりしていきたいと思いました。

教員室で先生方とお話したときに感じましたが、僕たちは子どもたちの病気のことや悩みなどをあんまり考えてあげられない「外の人」です。しかし、そういう「外の人」が真剣にこどもたちとやりとりすることで、与えられる刺激は少なくないのかなと思いました。社会評論とかでは、「匿名性」とか言われたりしますが、特定のアイデンティティを一時的に捨て去ったときに表現できる「私」というのは案外大事なものです。それは、たとえばおしゃれして外をあるいたり、外国の街をあるいたり、お店のひとや電車で隣り合ったりしたひとたちとしゃべったりするときの気持ちよさです。しがらみのなさと言ってもいいかもしれません。

メディア・リテラシーの授業(今回のがそう呼べるかどうかは別として)は、院内学級の子どもたちのみならず、いろんな制約とか枠組みに当てはめられてしまっている子どもたちにとって(大人たちも)、新しい自分を表現して発見していく力を育てられるという意味で、可能性を秘めているのはないかなと感じました。中途半端な評論文になってしまいましたが、さらなる詳細はまた追ってご報告します。今日、収録した音源も早めに編集して、こどもたちに届けたいと思っています。

2007/7/20追記[kanamori]
院内学級のwebサイト
http://genki.iic.hokudai.ac.jp/gakkyu/
がblog形式にリニューアルされています。
ラジオ番組の話も紹介していただいています。
http://genki.iic.hokudai.ac.jp/gakkyu/?p=27
参加した子がコメントつけてくれてますよ!

radiradioのサイト
http://radiradio.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/in_b74e.html
とあわせてトラックバックを送ります。

2007年6月9日土曜日

ラジオ番組を作ろう!第二回打ち合わせ&授業案

先日、時間ができたので第二回打ち合わせに行ってきました。

打ち合わせといっても、マックのコンピューターを持っていって、ガレージバンドを開いて、簡単な使い方を教えただけです。先生もウェインドウズ使いならしく、「おもしろそうですねぇ」と興味をもってくれました。

ひとしきり、ガレージバンドで遊んだあと、なにをネタに「ラジオ番組」にしていくかについて少しだけ話し合いました。それをもとに、授業内容のプランを構想してみたのが、こちら。まだまだ粗いままですし、時間も足りてないなぁというところですが、こんな感じで考えています。当日着てくれる方(清水あきし?)と番組を作って、その場で聞いてもらうという案もあります。

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番組名:たべものトーク

内容:2人1組で、食べ物の好き嫌いについて話し合うトーク番組

1つの番組の時間配分:
 導入(20秒)
 好きな食べ物(40秒)
 嫌いな食べ物(40秒)
 まとめ(20秒)
 <最大2分30秒>

授業内容:
 導入
  ・好き嫌いについてメモする(大きく、はっきり書く)
 録音内容の説明(番組にしてもいいかも)
 「聴き手」と「話し手」の説明(黒板を使いながら)
 グループ作り
  ・じゃんけん:勝った方が最初にゲスト役
 録音開始!(余裕があれば、先生も参加)
  ・MAC2台 → 人数が多ければ教室をわけて録音する
  ・8人いれば、2つの教室で(録音3分+入れ替え2分)*4本=20分
 音楽をつけよう
  ・音楽を選ぶ → 時間的に難しいかもしれない
 聞いてみよう 2分30秒*8本=20分
  ・それぞれの番組を聴く
 こどもの感想
 まとめ

準備するもの
 MAC2台(人数が多ければ教室をわけて2台で録音する)
 ストップウォッチ
 カンペ(10秒前、つぎにいってください、まとめ)
 
全体も録音する。そして、それを番組にしてしまう。

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●パーソナリティ:
こんにちは。「たべものトーク」の時間です。
パーソナリティの、●●です。

(この番組、「たべものトーク」では、ゲストといっしょに食べ物の好き嫌いについてお話していきます。)

今日のゲストは、○○さんです。

○○さん、こんにちは。

○ゲスト
こんにちは。

●パーソナリティ:
さて、今日は○○さんの好き嫌いについてお聞きしたいのですが、まず○○さんの好きな食べ物ってなんですか?

○ゲスト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼質問してみよう:
どうして好きになったか
どういう食べ方が好きか
どういう時にたべるのが好きか
など

●そうですか。では、次に嫌いな食べ物について聞きたいのですが、○○さんは嫌いな食べ物ってありますか?

○ゲスト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼質問してみよう
どうして嫌いなのか
どういうところが嫌いなのか
好きになりたいですか
など

●パーソナリティ:
<まとめや感想>
・○○さんは、==が好きで、--が嫌いでした。
・私も==が嫌いなので、よくわかりました。

さて、今日の「たべものトーク」のゲストは○○さんでした。
○○さん、ありがとうございました。

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2007年6月1日金曜日

打ち合わせ for 「ラジオ番組を作ろう」

今日は、3時半から30~40分ほど院内学級職員室で打ち合わせをしてきました。

いろいろアイデアはあったのですが、
低学年の子どもたちが多いということでしたので、
とにかく短いラジオ番組を楽しく作って、聞いて、ふりかえる。
という授業をしようということになりました。

次回の出前授業は、「ラジオ番組を作ろう」で、
6月21日(木)13:00~13:45
の予定です

参加予定人数は6~7人です。

録音から編集まで一台で行える、
MACのガレージ・バンドが活躍する予定です。
http://www.apple.com/jp/ilife/quicktour/garageband/

私が「導入」→「説明」→「話し合い」→「収録」→「ふりかえり」
の大まかな流れを準備して、あとは子どもたちが楽しく
3~5分ぐらいの番組を作れるようにサポートしていきます。

当日手伝っていただける方(できればガレージ・バンドを使える方)2人ぐらいと
子どもたちがマイクの前でしゃべりやすい「お題」
のアイデアを募集しています。

来週はじめごろまでに、より詳しい進行案を作ります。

子どもたちには、「かがく探検隊コーステップ」も聞いておいて
もらう予定です。
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/project/radio/index.php

みなさんからのコメントもお待ちしております。

*もしかしたら、子どもたちの世代にとってはラジオよりもポッドキャストという言葉がスタンダードになるんじゃないかと思ったりしました。感慨深い。