6月19日,11:15-12:00の45分間,授業をしてきました。
#11:20-12:00の40分間時間を頂いていましたが,
生徒,児童が5分前に揃ったのではじめてしまいました。
内容は2007年5月の授業の焼き直しです。
キーワードは南極,氷コア,氷河。
氷河での野外調査で撮った写真のスライドショーと,
南極氷と防寒服の体験が主たる構成要素です。
子供たちが興味を示してくれて,非常に盛り上がりました。
みんなよく話をきき,機敏に反応してくれたので話もスムーズにすすみました。
授業のねらいに対してどこまで理解してくれたかはわかりませんが,
雪や氷の研究をリアリティのあるものとして感じ取ってもらえたと思います。
また,子供たちにとって,病院生活の中で忘れ難い楽しい思い出になったと自負しています。
院内学級の先生方には前回までと同様,非常に好意的に対応していただきました。
以下内容を箇条書きにまとめました。
■参加者
講師:kanamori
サポート(手を動かす部分や体験の時間の準備と子供たちへの対応)
院内学級の先生方,
院内学級での授業に興味のある大学院生(YHさん,TSさん,RSさん,MMさん)
対象:院内学級の小学生と中学生,計10名程度
■授業のねらい
-地球には雪と氷に囲まれた,日常からは想像もつかない世界があることを実感し
てもらう
-雪氷コア研究の紹介を通して,地球のことを調べるには色んな手段があり得るこ
とを知ってもらう
■実際の流れ
1.導入部
先生からの紹介とクイズ
「地球には1年中雪が融けない場所があるか?○or×」
2.雪氷圏の紹介
スライドを交えてどんな場所に氷河があるか紹介。
また,地球上の雪氷圏の分布を紹介。
NASA,Visible Earthの画像を印刷したポスターと小さな地球儀を使用。
ちなみに画像の取得元はこちら。
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北極と南極
http://svs.gsfc.nasa.gov/vis/a000000/a003400/a003402/
南極大陸
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Antarctica_6400px_from_Blue_Marble.jpg
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北極は中央の海氷と周囲の陸氷,南極は中央の陸氷と周囲の海氷からなることを紹介。
世界の90%の氷が集中する南極大陸の大きさを,同スケールの日本と重ね合わせることで実感してもらった。
3.氷コア研究の紹介
低温室でコア解析作業をする写真を交えて氷コアから古気候,古環境が復元できることを紹介。
三択クイズで今まで掘られた一番古い氷コアの年代を紹介。
また,トイレットペーパーを使って氷コアでみている歴史は地球史の中でどの位の長さに相当するか説明。
地球の歴史46億年を,トイレットペーパーひとまき,60mとすると,
恐竜が現れたのは2.2億年前:遡ること3m
恐竜絶滅6500万年前:90cm
人類の誕生500万年前:7cm
南極で掘られた一番古い氷コア70万年前:1cm
みんなの生きてきた長さ:髪の毛よりももっともっと細い
実際にトイレットペーパーを目の前で切り分けたのが効果的で子供の興味をひいた。
すごく長いと感じる氷コアの記録や人類の歴史も地球史の中では一瞬,
ということを伝えたかったが,どう伝わったかは不明。
#子供たちにとって年代感覚をつかむのが難しいという指摘を事前に院内学級の先生から頂いていた。トイレットペーパーはその指摘を受けての工夫。
4.氷コア掘削作業の紹介
自分が参加したアラスカでの氷コア掘削作業を飛行場から飛び立つところから低温室まで氷コアサンプルを持ち帰るところまでスライドショーで紹介。
氷河の流れる様子も説明。
5.南極氷と防寒服の体験
南極氷はコップに入れて配り,各自観察後,水をいれて気泡がはじける音をきいてもらった。
防寒服は順番に着てもらった。
その間に個別に中学生の事前学習シートの確認と質問への返答。
■事前学習
中学生には院内学級の先生が南極,氷河,氷コアについての事前学習シートを用意してくださった。
キーワードについて調べてくる形式。
また小学生にも前日に地球史についてのビデオをみせて頂いていた。
おかげで話がスムーズに受け止められた。
■工夫した点
-目の前での作業から臨場感を演出
印刷された南極画像に対して,同スケールで日本列島を印刷して比較してもらった。
また,トイレットペーパーを目の前で切って地球史の時間スケールを説明した。
-字はひらがなで,クイズはみんなで読み上げてもらった。
小学生と中学生,双方を対象としたので小学生にあわせた。
読み上げを入れると理解の早い子もそうでない子も,皆の歩調が合う効果がある。
-スライドは極力自分が映っているものを選んだ。
目の前にいるオジサンが実際にやったこと,というリアリティを演出。
CoSTEP関係者,北海道大学の学生等が中心となって北海道大学病院へ出前授業をしています。その活動ノートです。
2008年6月20日金曜日
雪や氷から昔のことを調べる
2007年6月21日木曜日
ラジオ番組をつくろう!本番
本日、「ラジオ番組をつくろう!」本番に行ってまいりました。少しの不安はあったのですが、参加してくれたみんながノッてくれて、自分としてはうまくいったと思います。たくさんの笑いがあったのが、ほんとにうれしかったです。MVPは、こどもたちと言いたいところですが、今日はアシストをしてくれた清水明士くんです。あなたは、他人の気持ちを持ち上げる天性の才があります。ありがとう。
そして、本番の流れは前に書いたものを少し変化させました。
とくに、導入のところで、自己紹介の時間を作りました。よくワークショップのアイスブレイクで行う、画用紙を使ったワークです。名前とニックネームと好きなたべものを画用紙に書いてもらい、発表してもらいました。このアイデアは、昨日シャワーを浴びているときに思いつきました。これは、初めて出会う子どもたちとの気持ちを縮めるのに効果的だと思いました。もし人数が10人以下であれば、どの出前授業でも使えるのではないでしょうか。
参加者が5人だったのも、幸いしました。というのも、録音してそれを聴くという作業が、時間内にしっかり行えたからです。中学生3人と小学生2人(一年生)という歳の離れたグループでしたが、この授業は勉強というよりも体験でしたので、みんな和気藹々とやってくれました。一年生の二人は、「やだ」とか「めんどくさい」を連発して、大人を困らせるのが好きそうでしたが、先生方の協力や明士くんの絶妙な突っ込みで、とげとげしくならず、常に笑いに満ちた授業で終わることができました。
初めてやった授業としては、御の字だったと思いますが、もう少し教育的なメッセージをはっきりさせた内容にしたり、低学年・高学年向けの授業の使い分けを考えたりしていきたいと思いました。
教員室で先生方とお話したときに感じましたが、僕たちは子どもたちの病気のことや悩みなどをあんまり考えてあげられない「外の人」です。しかし、そういう「外の人」が真剣にこどもたちとやりとりすることで、与えられる刺激は少なくないのかなと思いました。社会評論とかでは、「匿名性」とか言われたりしますが、特定のアイデンティティを一時的に捨て去ったときに表現できる「私」というのは案外大事なものです。それは、たとえばおしゃれして外をあるいたり、外国の街をあるいたり、お店のひとや電車で隣り合ったりしたひとたちとしゃべったりするときの気持ちよさです。しがらみのなさと言ってもいいかもしれません。
メディア・リテラシーの授業(今回のがそう呼べるかどうかは別として)は、院内学級の子どもたちのみならず、いろんな制約とか枠組みに当てはめられてしまっている子どもたちにとって(大人たちも)、新しい自分を表現して発見していく力を育てられるという意味で、可能性を秘めているのはないかなと感じました。中途半端な評論文になってしまいましたが、さらなる詳細はまた追ってご報告します。今日、収録した音源も早めに編集して、こどもたちに届けたいと思っています。
2007/7/20追記[kanamori]
院内学級のwebサイト
http://genki.iic.hokudai.ac.jp/gakkyu/
がblog形式にリニューアルされています。
ラジオ番組の話も紹介していただいています。
http://genki.iic.hokudai.ac.jp/gakkyu/?p=27
参加した子がコメントつけてくれてますよ!
radiradioのサイト
http://radiradio.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/in_b74e.html
とあわせてトラックバックを送ります。
2006年2月22日水曜日
おみやげパズル
以前の報告:氷河のはなし
※このBlogを立ち上げる以前に行なったイベントについては過去の日付で投稿しています。
私(kanamori)が大学院で研究対象としている氷河を題材に何度か話をしました。
中心は実際の氷河調査で撮られた写真のスライドショー,
寒冷地の調査で使う防寒着の試着,
それから南極の氷を実際にみて触ってもらいました。
使ったスライドから一部紹介;
氷河が生まれるからなくなるまで
固い氷が川のように流れるのは想像しにくいかもしれません。
非常にゆっくりですが蜂蜜のように形をかえて流れていきます。
#他,底面がすべったり,氷河の底にあるドロの部分が変形して流れたりもしますが,ここでは割愛
話の内容は,
■氷河はどんなところに出来るのか?
■氷河が生まれてから消えるまで
■氷コア掘削の仕事
■日本にも氷河はあった?
等々。
トナカイやくまのプーさんのパペットに話の聞き手役,つっこみ役をお願いしたりもしました。
トナカイのTony.
中の人はCoSTEPを同期で受講していたKTさん。
くまのプーさんはプロバイオティクスの紙芝居でも活躍したYSさんが担当してくれました。
#行なった日程
2006年2月:北海道がんセンターにて
2006年2月,5月:北海道大学病院院内学級にて
2007年5月:北海道大学病院院内学級にて
以前の報告:プロバイオティクスの紙芝居
※このBlogを立ち上げる以前に行なったイベントについては過去の日付で投稿しています。
病院への出前授業の企画,当初はサイエンスに関連する紙芝居を作ろうと考えていました。
-病床の子供たちにもサイエンスの話を届けられる
-製作者や専門家でなくても気軽に読みきかせてもらえる
というメリットを重視したからです。
この企画に賛同してくれたCoSTEP受講生*(当時)のヤギさんが,自身が専門とされていたプロバイオティクスの紙芝居を製作,講演しました。
*CoSTEP:北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/
#ヤギさんのblog
http://yagilog.jugem.jp/
メインの読み手を務めたのは同じくCoSTEPを受講していたYSさん。
ヤギさんの手書きによる可愛らしい絵,それから
プロバイオティクスマンに変身したヤギさんとYSさんの楽しい掛け合いがポイントです。
#練習風景
この紙芝居は2006年2月に北海道がんセンターで,同3月に北海道大学付属病院の院内学級で講演されました。
読売新聞の教育ルネサンスにも取り上げられました。
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伸ばす科学の力(12)
病院で「最前線」紙芝居
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060315us41.htm
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発酵食品や腸内細菌の話が出てくるため,病院で講演するには
食事制限のある子がいたりする場合に配慮が必要です。
そのあたりで若干苦労がありました。
■もしこの紙芝居に興味のある方がおられましたら,サイドメニューにあるkanamoriのプロフィールからkanamori宛に連絡をください。貸し出し等,相談にのれます。
