本日、「ラジオ番組をつくろう!」本番に行ってまいりました。少しの不安はあったのですが、参加してくれたみんながノッてくれて、自分としてはうまくいったと思います。たくさんの笑いがあったのが、ほんとにうれしかったです。MVPは、こどもたちと言いたいところですが、今日はアシストをしてくれた清水明士くんです。あなたは、他人の気持ちを持ち上げる天性の才があります。ありがとう。
そして、本番の流れは前に書いたものを少し変化させました。
とくに、導入のところで、自己紹介の時間を作りました。よくワークショップのアイスブレイクで行う、画用紙を使ったワークです。名前とニックネームと好きなたべものを画用紙に書いてもらい、発表してもらいました。このアイデアは、昨日シャワーを浴びているときに思いつきました。これは、初めて出会う子どもたちとの気持ちを縮めるのに効果的だと思いました。もし人数が10人以下であれば、どの出前授業でも使えるのではないでしょうか。
参加者が5人だったのも、幸いしました。というのも、録音してそれを聴くという作業が、時間内にしっかり行えたからです。中学生3人と小学生2人(一年生)という歳の離れたグループでしたが、この授業は勉強というよりも体験でしたので、みんな和気藹々とやってくれました。一年生の二人は、「やだ」とか「めんどくさい」を連発して、大人を困らせるのが好きそうでしたが、先生方の協力や明士くんの絶妙な突っ込みで、とげとげしくならず、常に笑いに満ちた授業で終わることができました。
初めてやった授業としては、御の字だったと思いますが、もう少し教育的なメッセージをはっきりさせた内容にしたり、低学年・高学年向けの授業の使い分けを考えたりしていきたいと思いました。
教員室で先生方とお話したときに感じましたが、僕たちは子どもたちの病気のことや悩みなどをあんまり考えてあげられない「外の人」です。しかし、そういう「外の人」が真剣にこどもたちとやりとりすることで、与えられる刺激は少なくないのかなと思いました。社会評論とかでは、「匿名性」とか言われたりしますが、特定のアイデンティティを一時的に捨て去ったときに表現できる「私」というのは案外大事なものです。それは、たとえばおしゃれして外をあるいたり、外国の街をあるいたり、お店のひとや電車で隣り合ったりしたひとたちとしゃべったりするときの気持ちよさです。しがらみのなさと言ってもいいかもしれません。
メディア・リテラシーの授業(今回のがそう呼べるかどうかは別として)は、院内学級の子どもたちのみならず、いろんな制約とか枠組みに当てはめられてしまっている子どもたちにとって(大人たちも)、新しい自分を表現して発見していく力を育てられるという意味で、可能性を秘めているのはないかなと感じました。中途半端な評論文になってしまいましたが、さらなる詳細はまた追ってご報告します。今日、収録した音源も早めに編集して、こどもたちに届けたいと思っています。
2007/7/20追記[kanamori]
院内学級のwebサイト
http://genki.iic.hokudai.ac.jp/gakkyu/
がblog形式にリニューアルされています。
ラジオ番組の話も紹介していただいています。
http://genki.iic.hokudai.ac.jp/gakkyu/?p=27
参加した子がコメントつけてくれてますよ!
radiradioのサイト
http://radiradio.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/in_b74e.html
とあわせてトラックバックを送ります。
ありがとうございました。
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